このブログ(英語:blog)に御訪問頂き、誠にありがとうございます。
リンクを 貼 らせて頂いております。紫色のブログ・タイトルをクリック(英語:click)(もしくは タップ[英語:tap])して頂きますと、過去のブログ記事に移行します。(^O^)
さて、去る1月14日(水)の「『三つ子の魂百まで』の教育」のブログを記させて頂きました。さらに、成長するにつれて、男子は父性を、そして、女子は母性を獲得する必要があります。ところが、昨今、ジェンダー・フリー(和製英語:gender-free)という、社会的性別(ジェンダー)に対する一般通念に捉われず、自分の生き方を自己決定出来るようにしようという、「固定的な性役割の通念からの自由を目指す」思想 、および、この思想に基づいた運動があります。現在では、自分の生き方を決めることは個人の自由とされています。私共は、男性は男らしく、所謂「ますらおぶり」、そして、女性は女らしく、所謂「たおやめぶり」を教えられて来ました。前述のジェンダー・フリーのような考え方はありますが、このブログ記事では、前述致しました、男子は父性を、そして、女子は母性を獲得することにつきまして記させて頂きます。本来、男子は父親から父性を、そして、女子は母親から母性を獲得することが好ましいです。基本的に男子は強いものに自己同一(心理学用語)しようとします。このことは、幼少時にどのような漫画を見るかによってもハッキリおわかり頂けることであるかと存じ上げます。男子は、一般的に 強い主人公に憧れて、自己同一しようとします。また、少女のための少女漫画があるように、少年と少女では見る漫画の嗜好に差がありますね。男子が強いものに自己同一するときに、父親が強い存在であればいいのですが、戦後、父親の強さが失われて来ているとされています。これは、惜しみても尚余りあることと思われます。因みに、去る9月27日(日)の「綺麗で奥ゆかしくて誠に素晴らしい日本語」のブログの上段に、
「(前略)現・日本国憲法は、米国による この『日本弱体化政策』の産物とされています。(後略)」と記させて頂きました。具体的には、現・日本国憲法・第24条・第2項により、戸主である父親の強さが失われます。また、本日は、皇后陛下の お誕生日であります。去る平成21年11月12日の天皇陛下御在位20年記念式典に際し、天皇・皇后両陛下の記者会見が行われましたときのことで御座います。記者から「平成の象徴像」について質問され、皇后陛下は、「戦後、新憲法により天皇の御存在が象徴という、私にとっては不思議な言葉で示された昭和二十年、私はまだ中学に入ったばかりで、これを理解することは難しく何となく意味深そうな、その言葉をただそのまま受け止めておりました。御所に上がって五十年が経ちますが、象徴の意味は今も難しく、ただ陛下が国の象徴、国民統合の象徴としての在り方をたえず模索され、そのことをお考えになりつつ、それに相応しくあろうと努めておられたお姿の中に、常に、それを感じて来たとのみお答えさせて頂きます。(全文)」と御回答なされました。現・日本国憲法につきまして言及させて頂きますと、「天皇は日本国の象徴」と記載されていますが、やはりいくら読んでも不思議な言葉で意味がよくわからないとされています。
話を戻しますが、仮に、母親が強い、所謂 かかあ天下の家庭の男子のことを考えてみます。この男子が成長するにつれて、まず身近な親から強い父性を獲得しようとします。しかし乍ら、父親からは強い父性を獲得することが適いません。そこで、母親の強さから父性を獲得しようとするのでありますが、ここに問題があります。強い父性と母親の強さには、差があるので御座います。やはり男性と女性では天分があるので御座いますね。この天分に逆らわない方が、男性も女性もいい働きが出来るようで御座います。母親が強い家庭の男子のクライエント(英語:client)(来談者。以下、Cl.と示させて頂きます)でみていますと、強さが解離(英語:dissociation)(心理学用語、以前はヒステリー[英語:hysteria]と云われましたが、こちらの方が おわかり頂け易いかもしれません)して表現されます。女性の解離性同一性障害の方のような強さです。勿論、親からのみ、男子が父性を獲得する訳ではありません。読書やメディア(英語:media)からも獲得されます。生長するにつれて、男子は社会からも父性を獲得させられることがあります。例えば、学校の先輩から父性を獲得させられることがあります。また、利害関係の絡んだ会社の上司から父性を獲得させられることがあります。但し、これらの先輩や上司が心理を心得た教育者であればまだしも、父性ではなくて感情的に叱りつけることがあります。利害関係の絡んだ会社の上司であれば、この企業が生き残ることに必死であることが想定されますから尚更で御座います。すると、どうしても獲得すべき父性が歪んで来ることがあります。前述致しましたように、基本的には父親から父性を獲得することが理想(戦前は当たり前のことであったようで御座いますがね)であると思われます。因みに、母親の話す強い言葉は、母親が幼少のときに戦前生まれの父親から言われた言葉であることがあります。
女子が母性を獲得する場合でも、推察して頂けることと存じ上げます。例えば、母親が強い家庭の女子は、母性の一面である優しさや柔らかさを 父親から獲得することになります。
ときに、思春期・青年期(英語:adolescence)のCl.の方々をみてきて、anorexia nervosa(英語)(ネガティブ[negative]で御座いますし、お読み下さっている方々に影響を お与えすることの無いように、日本語で綴ることを控えさせて頂きましたが、以前、それではわからない、と指摘を頂きましたので、日本語も併記させて頂きます。小さく記させて頂きます。神経性食思不振症のことで御座います。以下、英語の頭文字をとってA.N.と示させて頂きます)の方が見えました。思春期に受験や恋愛の失敗のようなトリッガー(英語:trigger:引き金)があっても、全ての女子がA.N.を発症する訳ではありませんね。ここには母性が関わっているとの仮説があります。まず、母親側に絶対性母性欠如と相対性母性欠如の場合があります。前者の絶対性母性欠如は、母親に何らかの精神疾患があり、去る 昨年の10月7日(火)の「日本人の心情」のブログ に、emotional availability(情緒応答性。以下、emotional availabilityと示させて頂きます) そして 以心伝心のことを記させて頂きましたが、これらが発揮出来ないことであります。そのため、女子は、母親から母性を獲得することが適いません。また、後者の相対性母性欠如は、簡単に申し上げますと、夫婦共稼ぎであるなどで、母親が忙しくて、上記のemotional availability そして 以心伝心が発揮出来ないことであります。因みに、女優のオードリー・ヘップバーン(英語: Audrey Hepburn)は、二人目の夫との間にルカ・ドッティが生まれて、少なくても三年間は銀幕から離れました。前述の 去る1月14日(水)の「『三つ子の魂百まで』の教育」のブログの下段に、
「(前略) 三歳以降のことで御座いましたら、やり損なっても、再養育するように、やり直しをすることが出来るかと存じますが、三歳以下のことで御座いますと、正しく『百まで』持ち続けることになるかと思われまして、特に言及させて頂きました。(後略)」と記させて頂きました。三歳迄は特に大切な時期なので御座いますが、このブログ記事では、更に それ以降のことも記させて頂いております。
母親がemotional availability そして 以心伝心を発揮させる為には、父親の精神的、身体的 そして 経済的な支持が必要であります。母親が子育てをするにあたり、その愚痴を聞くことも父親の働きとされています。去る10月5日(日)の「ボランティア・高尾山登山」のブログ と 去る1月21日(水)の「ボランティア・高尾山登山・その2」のブログで、
「(前略)18年間、月二回、日曜日に、・・・ボランティアを、このトップの方々二人に委託されて、行って参りました。そのボランティアで、過日、子供達と父兄を連れて・・・」と お伝え申し上げましたボランティアで、これらの父兄(保護者)が子育てをするにあたり、その愚痴を聞いて来ました。これらの保護者の中で、母子家庭の子供もいました。前述の父親の働きがありません。このような場合には、このボランティアが、父親の働きを行うことがありました。
話を戻しますが、母親の 上記のemotional availability そして 以心伝心が機能不全の状態でありますと、子供が母親へ基本的信頼関係を確立することが不充分となります。子供の側の甘えが満たされないまま、早期自立が促されます。すると、未発達な状態のままで思春期に至る為、ストレッサー(英語:stressor)(去る 昨年の10月29日(水)の「身体の効率」のブログの中段で、この意味を詳細に記させて頂きました)に弱い精神構造になっています。その状況の中で、中・高校生では、学校不適応(成績の低下 そして 受験の失敗など)、大学生相当の年齢では、失恋や進路の挫折、父親 あるいは 母親の死、両親のdivorce(英語)(上記の理由で、日本語で綴ることを控えさせて頂きましたが、日本語も併記させて頂きます。同様に小さく記させて頂きます。離婚のことで御座います。)や初めての一人暮らしなど、そして、既婚の年代では、夫に対する不満や家庭内のストレッサーの増加などが作用して、A.N.の発症に直接関与すると考えられています。そして、「やせ」を賛美する風潮の強い現代社会にいて、上述したストレッサーがCl.の心の中のコンプレックス(英語:complex)を強く刺激し、容易にダイエット(英語:diet)に走ることで、同性に勝ちたいと考えることが推測されています。女性が過度のダイエットをする場合、「異性である男性の眼」を気にするというよりは、同性同士の競争であるという指摘があります。同性同士の競争の方が熾烈であるとされています。なお、去る 昨年の12月9日(火)の「阿闍世太子」のブログ の中段やや上に、
「(前略)アルフレッド・アドラー(独語: Alfred Adler)(オーストリア出身の精神科医、心理学者。)が劣等コンプレックスを言い、それが有名となったので、コンプレックスと謂うと、劣等感と思われているようであります。しかし乍ら、コンプレックス(英語:complex)の本来の意味は、『心的複合体』ということであります。(後略)」と記させて頂きましたが、上記のコンプレックスは劣等コンプレックスのことであります。
このことにつきましては、再養育の手法があります。母親に行って貰うのですが、まず、母親とCl.(女性)は同室で、手を繋ぎ、あるいは、抱き合って寝て貰うことです。
次に、母親とCl.(女性)に一緒に入浴して貰うことです。そして、母親がCl.(女性)の身体を洗ってあげることです。
更に、歩くときも、Cl.(女性)に母親の身体や衣類の一部に触れさせることです。前述の 去る1月14日(水)の「『三つ子の魂百まで』の教育」のブログの上段に、
「(前略)お母さんと赤ちゃんとの絆のことが御座います。某・動物園・園長の半生記を読みますと、以下のようなことが書かれてありました。すなわち、訳があって母親猿から引き離されてしまった子猿に、飼育係が人工栄養しましても、ミルクを飲みませんでした。子猿は衰弱していきます。そこで、他の子猿が母親猿から、どのようにして母乳を飲んでいるのか、この飼育係が観察しました。すると、この子猿は母乳を飲んでいるときに、母親猿の毛の生えた皮膚を掴んでいることに気が付いたのです。よって、前者の衰弱した子猿に、猿の毛皮を掴ませてミルクを与えた処、飲んだというのです。このことを思いますと、たとえ猿でも、栄養を摂取るときには絆が必要であるように思われます。ましてや、人間でしたら尚更で御座いますね。単なる物質を飲んでる訳では無いので御座います。(後略)」と記させて頂きました。
最後に最も肝心なことは、母親に「Cl.は今ここで何を考え、何を欲しているのか」を一所懸命考えて貰うことであります。
ところで、上段に記させて頂きました、母親が強い、所謂 かかあ天下の家庭に生まれた子供が心得ておくことがあります。すなわち、父親の言ったことが母親的な内容であれば、これは母親から言われた言葉であると記憶し直し、また、母親の言ったことが父親的な内容であれば、これは父親から言われた言葉であると記憶し直すことであります。このようにして父性と母性を整理していく必要があると思われます。この手続きを行うことは、人生を進む上で大切なことであると気が付いて頂けるものと信じております。
(義務教育の方々に 美しい日本語を 正しい読み方で 御覧頂こうと思いまして、当初から 振り仮名を付けております)
本日も、最後 迄 お読み頂き、誠にありがとうございます。唯々感謝。(^-^)