脳の神経細胞の新生

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 さて、昨日は、去る1月12日(月)の「父親の付き添い」のブログ に記させて頂きましたように、親に付き添いました。父親は、久しぶりに入浴しました。母親が介護しました。

 父親は、キャラメル、クッキー、そして、ジュースなどの甘い食べ物が好きです。去る3月27日(金)の「馬鈴薯(ばれいしょ)」のブログ の下段やや上に、

「(前略) 玄米の糠(ぬか)には、去る11月10日(月)の『らっきょう』のブログ でぉ伝え申し上げましたように、糖質からエネルギーをつくり出すときに役立つとされているビタミンB1(チアミン)が含まれています。(後略)」と記させて頂きました。糖質を摂取(と)りますと、ビタミンB1(チアミン)の摂取が必要になります。父親は玄米やらっきょうを食べませんので、別の食品でビタミンB1(チアミン)を摂取(と)ることになります。父親の好物は、うなぎの蒲焼(かばやき)です。昨日は、母親に相談して、父親のために、ビタミンB1(チアミン)を含むうなぎの蒲焼を購入して来ました。因(ちな)みに、御承知のように、うなぎの蒲焼 や蒲鉾(かまぼこ)には、「蒲」の字が付けられています。元来、うなぎの蒲焼も蒲鉾も、中心に串が刺されている形でした。すなわち、蒲鉾でしたら、ちくわのような形でした。この形態が、がま(蒲)が円柱形の穂を付けている姿に似ているということで、命名されたとのことです。蒲鉾(かまぼこ)やちくわのことは、去る3月14日(土)の「食塩を控えて、尚且(なおか)つ美味(おい)しく食べる工夫(食事療法)」のブログ の下段にも記させて頂きました。

 古事記の「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」の物語によりますと、毛をむしり取られた兎(うさぎ)に、大国主命(おおくにぬしのみこと)は、真水で身体(からだ)を洗い、がま(蒲)の穂をとって敷(し)き散らして、その上に寝転がっているようにとの旨のことを教えました。大国主命(おおくにぬしのみこと)のことは、去る2月14日(土)の「絵本の影響」のブログ の中段やや上にも記させて頂きました。また、「古事記」のことは、去る1月2日(金)の「古事記の物語に基づいた医療」のブログ 、そして、去る11月4日(火)の「アレルギーの代替医療(食事療法)」のブログ の後半でも記させて頂きました。

 話を戻しますが、ビタミンB1(チアミン)には、神経の機能を正常に保つ働きもあります。御承知のように、ビタミンB1(チアミン)が欠乏しますと、脚気(かっけ)やWernicke脳症(ウェルニッケのうしょう)(ネガティブ[英語:negative]で御座いますし、お読み下さっている方々[かたがた]に影響をぉ与えすることの無いように、日本語で綴[つづ]ることを控えさせて頂きました。)になるとされています。Wernicke脳症の後遺症として、Korsakoff症候群(コルサコフしょうこうぐん)(コルサコフはロシアの精神科医の名前)があります。老人性認知症が基礎疾患としてあって、Korsakoff症候群を引き起こすともされています。Korsakoff症候群は、記銘力障害、失見当識(英語:disorientation)、そして、作話を三徴(三つの徴候)とする疾患です。去る 1月7日(水)の「受験のアドバイス」のブログ に、医師国家試験のことを記させて頂きました。また、このブログ の上段で、

「(前略) 大学院生の頃、主任教授に依頼されて、最終学年である6回生に医師国家試験特別講義を担当致しておりました・・・(後略)」と記させて頂きました。Korsakoff症候群は医師国家試験の山の一つなので、機に触れ、学部卒業予定者たちに伝えて来た内容です。すなわち、医師国家試験対策のワン・ポイントで御座います。Korsakoff症候群の三徴の覚え方(かた)です。まず、Korsakoff症候群の中心となるのは、記銘力障害です。これを覚えておけば、三徴すべてを覚えなくても、正統的に導き出すことが出来ます。去る 昨年の10月25日(土)の「右脳記憶とインスピレーション(inspiration)」のブログの中段やや下にも、

「(前略)この一つの光景を想起(そうき)しただけで、(中略)お花の三大流派を覚えることが出来ます。(後略)」と記させて頂き、一つを覚えれば、三つを導き出すことが出来ることを示させて頂きました。但し、このぉ花の三大流派の覚え方(かた)は、記させて頂きましたように、右脳で、イメージとして覚える方法で御座います。

記銘力障害とは、ものが覚えられないということです。因(ちな)みに、簡潔に記しますと、ものを覚えることを記銘と言い、ものを思い出すことを追想と言います。前述の 去る 昨年の10月25日(土)の「右脳記憶とインスピレーション(inspiration)」のブログの下段やや上に、

「(前略) 記憶機能は、『記銘(きめい)』、『保持』、『追想(あるいは想起[そうき])』の3段階から成り立つとされています。(後略)」と記させて頂きました。

記銘力障害の例と致しまして、外出したが、道順を覚えられないのです。すると、今、自分がどこにいるのかわからなくなります。これをorientation(オリエンテーション)の消失、つまりdisorientation(失見当識)といいます。子供だったら、素直に、迷子になったと言って、交番に駆け込めばいいのですが、迷子になったことも忘れているので、あたかも見て来たようなことを言う、すなわち、作話であります。以上が三徴で御座います。

 因(ちな)みに、脚気(かっけ)につきましては、鈴木 梅太郎、高木 兼寛、そして、明治時代の文豪・森 鴎外の話があります。かつては、脚気の原因が解(わか)らない時代がありました。鈴木 梅太郎は、米糠(こめぬか)(前述のように、ビタミンB1[チアミン]が含まれています。)を脚気の予防に使えるということを発見したことで有名です。一方、森 鴎外は、脚気の原因を細菌だと思っていました。母校の近くに、森 鴎外記念本郷図書館(現・森 鴎外記念館)がありました。

 ときに、読書御登録を頂きました方(かた)に、慣例に習い、以下のような旨のメッセージを差し上げました。すなわち、表現につきましてはまだまだで御座いますが、一般的に難しいと言われている内容でも、極力、平易な、噛(か)み砕(くだ)いた、そして、わかり易い文章を記させて頂こうと思っておりますので、何卒、宜敷(よろし)くぉ願い申し上げます。

 ところで、去る 昨年の11月19日(水)の「バチカン(ローマ)」のブログ そして 去る 昨年の10月28日(火)の「スイス(海外のこと)」のブログ のそれぞれの冒頭でぉ伝え申し上げましたように、学部生の頃(昭和61年の夏・菜食を始める前のことです)、エコノミー(英語:economy)(経済的)に、ロンドン(英国)に行きました。そのロンドンに行ったときに、聞いた話で御座います。

 英国のロンドンのタクシー・ドライバー(英語:taxi driver)(タクシー運転手。以下、タクシー・ドライバーと記させて頂きます。)になるためには、難関である資格認定試験に合格する必要があるとのことでした。そのためには、ロンドンの中心部にある約2万5千の道路を全て記憶しなければならず、更に、ある決められた2地点を結ぶ最短ルートを答えなければならないとのことでした。帰国して調べたことですが、合格に必要な学習時間は、平均して約3年とも言われているとのことでした。しかも、受験者の約半数しか合格しないとのことでした。

 このため、ロンドンのタクシー・ドライバーの、記憶を司る海馬(かいば、英語: hippocampus)の後部の灰白質の量が増加している、すなわち、発達しているとのことでした。因(ちな)みに、 灰白質とは神経細胞であり、ここにおいて情報を処理しています。海馬は大脳辺縁系(だいのうへんえんけい、英語: limbic system)の一部であり、タツノオトシゴのような形をしているので、こう名付けられました。

 ここで、「卵が先か、鶏(にわとり)が先か。」というような疑問が湧(わ)いて来ます。すなわち、元々(もともと)海馬の大きい人がタクシー・ドライバーの資格認定試験に合格するのか、もしくは、タクシー・ドライバーをしているから、海馬が発達するのかということで御座います。後者は、職場環境によって海馬が大きくなるということです。

 平成12年(2000年)、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London:UCL)の研究チーム(英語: team)は、記録の為に、タクシー・ドライバーを行(おこな)っている年数でプロット(英語:plot)しました。すると、タクシー・ドライバーの職業に長く就(つ)いている人の海馬が、大きくなっているとのことでした。すなわち、職場環境によって海馬が発達するということですね。

 10数年前迄、脳の神経細胞は、成人になってからは新生しないと考えられて来ました。しかし乍(なが)ら、海馬では、成人になってからでも神経細胞の新生が認められるとされています。このタクシー・ドライバーのことを考察致しますと、もしかしたら、海馬では、成人になってからでも神経細胞の新生が認められるとされる、その事例になっているのかもしれません。

 さて、成人の脳も学習により構造が変化することがわかって来ました。生涯、学習することが重要であるということが指摘されると共に、去る3月21日(土)の「介護」のブログ の中段に記させて頂きましたように、cerebral infarction(英語)(ネガティブ[英語:negative]で御座いますし、お読み下さっている方々[かたがた]に影響をぉ与えすることの無いように、日本語で綴[つづ]ることを控えさせて頂きましたが、以前、それではわからない、と指摘を頂きましたので、日本語も併記させて頂きます。小さく記させて頂きます。脳梗塞のことで御座います。)などの脳障害に対してリハビリテーションの可能性も出て来たとされています。

 最後になりますが、近年、カーナビ(カーナビゲーション[英語: automotive navigation system])が普及していますので、このタクシー・ドライバーのような能力はコンピューターに取って代わられるのでありましょうか。前述の 去る 昨年の10月25日(土)の「右脳記憶とインスピレーション(inspiration)」のブログの中段やや上に、

「(前略)父親の影響で、小学生の頃から、将棋を指(さ)し、現在でも新聞の将棋欄を見まして、棋士を応援致しておりますが、コンピューターの進歩が予想以上に速く、御承知のことであらせられますように、既に、棋士を凌駕(りょうが)していると言う方々(かたがた)も見えますね。(後略)」と記させて頂きました。唯々感謝。(^-^)

 

 (義務教育の方々かたがたに 美しい日本語を 正しい読みかたで 御覧頂こうと思いまして、当初から 振り仮名ふりがなを付けております)

 本日も、最後 まで  お読み頂き、誠にありがとうございます。唯々感謝。(^-^)

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